生きていくことは何かを選択し続けていくことだと
誰かが言った言葉を思い出します。
何を選ぶべきか。
それに迷うときは、夜の街に出ます。
昼間とは違い、解放された人々。
また始まる明日へのほんの短い時間。
ある人は愛する人に会いに。
ある人は好きな音楽を聴きに。
足早に歩く人の群れの中で、
自分が何を選ぶべきなのかを考えます。
それはつまり、ただ一人そこにたち、
自分がこの些細な喧騒を離れどこへ行きたいのか
瞳を閉じ
あふれる足音を聞きながら、
自分に向かってくる足音が誰のものであってほしいのか
そうやって選ぶべき何かを探します。
ふらりと夜の街へ。